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Nohana Izumikawa
2019
日の下の身人頭鳥
アクリル 色鉛筆 箔
180cm × 90cm
2019
drawing- スーサー –
紙、水彩絵の具
14.8cm × 10cm
2019
個人蔵
14世紀初頭に書かれたとされる日本の古地図「日本図」の中に、
「龍及国宇島 身人頭鳥(琉球国大島、身は人、頭は鳥。)」
という記述があります。
昔の琉球弧は 当時版図外とされていた琉球弧は、
人ならざる者が住む異域と見なされていたようで、ほかにも
「人を喰う虎のように恐ろしい国」といった認識や
「人を喫う地」という記述があったりと、
どうやら中世時代の地元はとても恐ろしい場所だったようです。
しかしながら全く知らない土地や人々に、
疑いなく親しみを向ける方が難しいと思うのです。
自分の領域の外にいる存在を恐ろしいものとして感じていれば、
そのように見えるのも、不思議ではないのかもしれません。
当時そのようにに眼差されていた異形な姿をした住人は、
いったいどんな世界を見ていたのでしょう。
そして今も「体が人で頭が鳥」の「人ならざる者」は、
今では良く知られた南の島のどこかにいるのでしょうか。
もしかしたら今まで出会ったやさしい人達の中に、
鳥の姿を隠し、ひっそりと暮らしている人がいるのかもしれません。
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